OUR NATURE
グリッロの誕生
グリッロの父“バローネ・アントニオ・メンドラ”
長年の熱心な研究の末、遂に専門家は答えを見つけました
※グリッロはバローネ・アントニオ・メンドラによって開発された品種で、カタラットの種にジビッボを交配させ、栽培されたのが始まりです。
マルサラワインの農学者でありブドウの研究家、そしてあらゆる点でグリッロの父と呼ばれているバロン・アグリジェント・アントニノ・メンドラの日記によると、“1871年に花瓶105の中で、葉の活力と色を観察し、より状態の良い物だけを選りすぐんで、幾つかの苗を栽培。1872年2月に実りの早く丈夫な品種、黒インソリアに接ぎ木しました。そのため1874年の秋に最初の収穫物を試飲することができました″
バロンが改良を重ね、より香り高いものとなったグリッロの話は、マルサラワインとは切っても切り離す事は出来ません。
グリッロがシチリアで有名なリキュールワインであるマルサラの生産のために栽培される品種として採用されたのち、20世紀のほぼ全ての時代においてその地位を確立した成功例の一つです。
しかしマルサラワインは1900年代の終わりに近づくにつれて徐々に生産量を減らし、それによってグリッロに割り当てられたヘクタールも大幅に減少しました。
しかし今日、サラ一族を中心とするいくつかの啓発された生産者によって、この高貴なブドウは評論家と消費者の間で新たな成功の道を切り開いたのです。
ゴルギ・トンディはグリッロの栽培用に、ブドウ畑の土壌の豊かな場所の約40%を割り当てました。 昼と夜の温度差、潮風の影響と気候条件の変化はブドウの収穫量、そしてこの多様性を好むワインには最適だったのです。
ゴルギ・トンディにとってのグリッロ
ナチュラルさ、新鮮さ、芳醇な香り、海の風味。ゴルギ・トンディはグリッロという先人の遺産にこの土壌の魅力を吸収させ、古くからの職人の生産スキルによって更にその価値が高められています。
ゴルギ・トンディにとって、グリッロは私たちの生産するワインにおいて象徴的な品種の一つです。
グリッロはエレガントで様々な製品に生命を吹き込んだ多才なブドウです。 ブリュットと呼ばれるスパークリングワインの一種である「Palmares」、当社の看板商品「 Kheirè 」は自然保護区のプレオラ湖畔にある高樹齢の木から収穫されたものから製造されています。
この品種からゴルギ・トンディはシチリアのワインシーンにおいて2つのユニークなワインを生産しています。海を見下ろすぶどう畑で遅摘みされ “ボトリチス・シネレア“と呼ばれる貴腐菌によって発酵・熟成される“Grillodoro”、その生産のすべての段階で硫黄酸化物が存在しないため、亜硫酸塩無添加で醸造される“Vivitis Bio”。グリッロの魅力を最大限に引き出した、本物の天然ワインとなります。
同じ品種から造られる異なる5つのワイン~この特別なブドウにとっては、エキサイティングな経験でしょう。一杯のグラスにはシチリア島の最も強い香りと味わいが凝縮されています。
したがってグリッロは私たちが取捨選択し、魂を吹き込んだ品種です。
この品種は海の島であるシチリア島だけでなく、土地や山々の独特の多様性とも同化しています。このような理由から、ここが世界で最も美しく豊かな島として人々を魅了し続けているのです。
このように一杯のグリッロは、香り、パノラマ、美しさ、シチリアの色と一体となって私たちの五感に直接語りかけてくれる事でしょう。